【東日本大震災】あの日あの時もう10年
東日本大震災から昨日で10年経ちました。
10年、もうそんなに前の話なの?という感覚で、今も鮮明にあの時のことを覚えています。
2011年のあの日、私はテレビ局の17階で働いてました。当日夜が初日を迎える舞台公演の準備をしながら過ごしていました。ビルは免震構造ではなかったので、このままポキッと折れてしまうんじゃないかと思うくらい揺れました。天井近くまである本棚が倒れたり、デスクの上はぐちゃぐちゃになり悲惨な状態でした。
まだ働き出して1ヶ月ちょっとだったので、あぁ選択を間違ったのかな、ここで死んでしまうのかな…と感じるくらいすごい揺れでした。
テレビ局のフロアなので、全局の放送がいつでも見えるようにテレビ画面が並んでいます。どの画面を見ても見事に走っている車に津波が迫っている映像になっていて、ただただ泣きそうになりながら夢を見てるような感覚でした。
その日初日を迎える公演は当然延期になり、延期のための連絡や準備などを必死で終わらせて、23時頃電車に乗ったのですが通常通り動いていましたが、電車の中はみんなグッタリした表情でした。しばらくは電車の中でも緊急地震速報が鳴るたびに、みんながザワザワしていて落ち着かない毎日でした。東京でさえも。
金曜日だったので、次に会社に行く土日は何をする気力もなくテレビで見た映像が現実に起こっているとはとても信じられず、そこから1週間ほどは元気が出ないまま過ごした記憶があります。
この時期になると、震災の特集がテレビやネットで増えます。まだ今も仮設住宅で過ごしている方もいるし、原発の影響で自宅に帰ることもできず、そのまま別の場所で暮らしている方がいると聞きます。
遠い国の話ではなく、日本ですぐ近くにいる人たちが10年間ずっと変わらず苦労をされているんですよね。
何かしたいけど、何もできてない自分が、あまりにも無力だなと感じる時期でもあります。
当日の話をお風呂上りの7歳の娘に話したら、大変だったんだねとウルウルと泣きました。大きな地震を経験してない年齢ですし、出来ることならば一生知らずに過ごして欲しいと親としては思いますが。
ただ、あの災害は決して忘れてはいけないし、忘れることはできないし、今もまだ現在形で続いていると感じます。完全な復興はまったくまだですもんね。
最近は環境問題について考えることも増えて来ました。学校では子どもたちがSDGsについて学ぶ機会もあるそうです。環境問題にも、被災者に対しても、自分にできることは、本当にちっぽけで限られているけど、何もしないよりはいい!と思ってます。少しずつでも自分に出来ることをやらないとですね。まずは小さいことから出来ることから。
10年経って思うことでした。